ディーラー車検はなぜ高い?基本料は相場の2倍超|費用の内訳・メリット・安くする方法

ディーラー車検はなぜ高い?基本料は相場の2倍超|費用の内訳・メリット・安くする方法
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ディーラー車検が高くなりやすいのは、まず店に払う車検基本料が、ほかの店の中央値の2倍以上あるためです。

楽天Car車検に掲載されている全国5,857店の料金表を集計すると、車両重量1.5t以下の車の基本料の中央値は、掲載店全体が17,850円、トヨタ系の販売店が39,900円でした。日産系とホンダ系の販売店は、さらに高くなっています。

重量税・自賠責保険料・印紙代の法定費用は、どこで受けても数百円の違いしかありません。

差がつくのは基本料と整備費用で、販売店の見積もりには、車検に通すための整備に加えて、定期交換の部品や消耗品など持ち主が選べる整備も入ってきます。

その一方で、延長保証の車検コースのように、販売店で車検を受けないと入れないものもあります。

この記事では、販売会社の料金表の内訳、高い分で何が付くのか、保証やかかる日数についてのよくある誤解、ディーラーが向く人と向かない人、見積もりを下げる方法と断ってよい整備を、メーカーと国土交通省の公表内容、楽天Car車検の集計をもとにまとめました。

この記事の結論

  • 販売店の車検基本料は、楽天Car車検5,857店の集計で掲載店全体の中央値の2.1〜3.0倍。1.5t以下ではトヨタ系の販売店が39,900円、全体が17,850円です。
  • 高い理由は、点検料・検査料・代行手数料の設定が高いこと、選べる整備まで見積もりに入ること、ネット予約の割引がほとんどないこと(割引のある販売店は4〜14%、全体は約6割)。
  • メーカーの新車保証は、ディーラー以外で車検を受けても切れません(トヨタ・日産の条件は点検整備の実施)。一方で、延長保証の車検コースは販売店で車検を受ける人向けです。
  • ディーラーの見積もりは「必要な整備」と「選べる整備」に分け、選べる整備は時期を相談したうえで、2〜3店の見積もりと比べると下げられます。

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目次

ディーラー車検の費用はいくら?|基本料は全体の2倍超

集計した時点で、楽天Car車検には全国5,857店が車格ごとの車検基本料を載せていました。

その中から、店名や会社名でトヨタ系・日産系・ホンダ系の販売店444店を取り出し、基本料の中央値を掲載店全体と比べました。

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車格掲載店全体(5,857店)トヨタ系の販売店(73店)ホンダ系の販売店(248店)日産系の販売店(123店)
軽自動車16,500円34,950円(2.1倍)41,250円(2.5倍)44,660円(2.7倍)
1.0t以下17,500円38,800円(2.2倍)44,550円(2.5倍)46,750円(2.7倍)
1.5t以下17,850円39,900円(2.2倍)47,575円(2.7倍)52,800円(3.0倍)
2.0t以下18,150円44,330円(2.4倍)47,850円(2.6倍)55,000円(3.0倍)

※楽天Car車検に掲載されている店の、車格ごとにいちばん安いコースの車検基本料(ネット予約の割引後。法定費用と整備費用は含まない)の中央値。かっこ内は掲載店全体との比。販売店は店名・会社名で判定し、トヨタ系は掲載している10社、ホンダ系は33社、日産系は9社の集計で、全国の販売店の相場ではない。1.0t以下・1.5t以下・2.0t以下は車両重量の区分。

1.5t以下の車で見ると、販売店の基本料の中央値は掲載店全体より2万2千〜3万5千円高くなっています。

掲載店全体の上位4分の1の境目は25,000円で、トヨタ系と日産系は全店、ホンダ系も94%の店がこれを上回っていました。

同じ販売会社の店は、どこも同じ料金にしていることがほとんどでした。

会社ごとに見ても、1.5t以下の基本料はトヨタ系の10社で27,400円から62,840円まで開きがあり、販売会社によって大きく違います。

ディーラー車検の基本料(1.5t以下の車・中央値):掲載店全体17,850円、トヨタ系の販売店39,900円、ホンダ系の販売店47,575円、日産系の販売店52,800円。ネット予約の割引がある店は全体で約6割、販売店は4〜14%。販売店は全体の2倍を超える。楽天Car車検の5,857店を集計
販売店の基本料は、どの系列も掲載店全体の中央値の2倍を超えている

法定費用を足した総額の目安

1.5t以下で、13年未満のエコカー外の車なら、法定費用は重量税24,600円、自賠責保険料17,650円、印紙代2,100円の合計44,350円です。

これに基本料の中央値を足すと、整備費用を入れる前の目安は次のようになります。

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依頼先基本料の中央値法定費用整備費用を入れる前の合計
掲載店全体17,850円44,350円62,200円
トヨタ系の販売店39,900円44,350円84,250円
ホンダ系の販売店47,575円44,350円91,925円
日産系の販売店52,800円44,350円97,150円

※重量税はエコカーの本則なら15,000円で、13年・18年を過ぎると上がる。自賠責保険料(24か月)は次回の改定で18,560円になる。印紙代は指定工場の窓口申請の額で、OSS申請なら1,850円。

実際の支払いは、ここに部品交換などの整備費用が加わります。

依頼先ごとの総額の相場は車検費用の相場、6つの依頼先の特徴は車検が安いところはどこ?で比べています。

主なチェーンと並べると

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依頼先(楽天Car車検の掲載店)店舗数基本料の中央値(1.5t以下)
コスモ石油系の店141店13,200円
ENEOSのサービスステーション1,538店15,600円
車検の速太郎131店16,500円
車検のコバック277店19,000円
ホリデー車検39店19,580円
アップル車検63店20,900円
オートバックス230店22,000円
トヨタ系の販売店73店39,900円
ホンダ系の販売店248店47,575円
日産系の販売店123店52,800円
掲載店全体5,857店17,850円

※1.5t以下の車の、いちばん安いコースの基本料(ネット予約の割引後)の中央値。チェーンは楽天Car車検に30店以上を掲載している主なもの。

表のチェーンの中で基本料がいちばん高かったオートバックスでも22,000円で、トヨタ系の販売店とは17,900円の差があります。

販売店どうしでは、トヨタ系、ホンダ系、日産系の順に高くなっていました。

JPCARS編集長JPCARS編集長

販売店の料金は、同じメーカーでも販売会社ごとに決まっています。

地域によっては系列の違う販売会社がいくつかあるので、近くの別の販売会社の料金表も見ておくと比べやすくなります。

ディーラー車検が高い理由|料金表の内訳で見る

販売店の料金表では、車検基本料を24か月点検の料金、検査の料金、手続きの代行手数料の3つに分けて載せています。

各社が公開している料金表から、コンパクトカーの例を並べると次のとおりです。

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販売会社対象の車の例点検料検査料代行手数料基本料の合計
トヨタモビリティ東京アクア・ヤリス・ルーミーなど39,600円13,200円11,000円63,800円
トヨタモビリティ新大阪アクア・シエンタなど19,800円14,300円11,000円45,100円
トヨタカローラ愛知アクア・シエンタ・ヤリスなど16,940円11,000円11,000円38,940円
埼玉日産ノート29,700円8,800円9,900円48,400円
ホンダモビリティ南関東5ナンバーの小型自動車27,830円18,150円12,100円58,080円

※各社が公開している料金表の額(税込)。項目の名前は会社ごとに違い、点検料は「定期点検料」「法定24ヶ月点検」、検査料は「完成検査料」「保安確認検査」、代行手数料は「検査代行手数料」「継続手続き料」などと書かれている。料金は改定されることがある。

同じアクアでも、トヨタの販売会社によって基本料が38,940円から63,800円まで違います。

「ディーラーならいくら」と一律には言えないので、住んでいる地域の販売会社の料金表で確かめるのが確実です。

法定費用の欄に代行手数料が入る表も

埼玉日産の料金表では、検査代行手数料9,900円が、重量税や自賠責保険料と同じ「法定費用」の欄に入っています。

代行手数料は国に納めるお金ではなく、店に払う手数料です。

ほかの店と比べるときは、代行手数料を基本料の側に移してから比べてください。

理由1 点検料・検査料・代行手数料の設定が高い

点検料だけで、掲載店全体の基本料の中央値(17,850円)を上回る販売会社が少なくありません。

検査料は、保安基準に合っているかを確かめる検査の料金で、指定工場では店の自動車検査員がこの検査をします。

日本自動車整備振興会連合会の最新の実態調査では、販売店の整備要員1人あたりの年間整備売上高は約2,564万円で、専業・兼業の整備工場(約1,254万円)の約2倍でした。

整備要員の平均年収も、販売店は約535万円と、専業・兼業(約402万円)より3割ほど高く、人件費や設備のお金が点検料や工賃に反映されているとみられます。

理由2 選べる整備まで見積もりに入る

トヨタは車検の整備を、交換や整備をしないと車検に通らない「必要な整備」と、定期交換の時期や摩耗の状態を見て提案し、お客さまが選ぶ「ご選択いただく整備」に分けて説明しています。

販売店の見積もりには、この選べる整備(いわゆる予防整備)も提案として入ってくるため、そのまま頼むと総額が上がります。

車検の検査は、国土交通省の説明どおり「検査時において」基準に合っているかを確かめるものです。

Hondaは、合格しても次の車検までの走行が保証されるものではないとしていて、トヨタも、次の車検までの2年間を見据えてチェックすると説明しています。

理由3 部品は純正品で見積もられることが多い

ホンダモビリティ南関東は、メンテナンスに「純正部品を使用します」と案内していて、販売店の見積もりはメーカーの純正部品で組まれていることが多いとみられます。

オイルやワイパーゴムのような消耗品は、ほかの部品を選べるか、部品代と工賃を分けて書いてもらえるかを聞くと、ほかの店の見積もりと比べやすくなります。

理由4 ネット予約の割引がほとんどない

楽天Car車検では、掲載店全体の約6割がネット予約の割引を出していて、割引額の中央値は8,000円です。

これに対して、割引を出している販売店はトヨタ系4%、ホンダ系8%、日産系14%にとどまり、ほとんどの販売店は表示どおりの料金でした。

ディーラー車検のメリット|高い分で何が付くか

「整備の質が高い」だけでは判断しにくいので、販売店で受けると得られるものを、公式の情報で確かめられる範囲で挙げます。

延長保証の車検コースに入れる

トヨタ・日産・Hondaのメーカー保証は、一般保証が新車登録から3年または6万km、特別保証が5年または10万kmの、どちらか早いほうで終わります。

その後の故障に備える延長保証には、車検のときに販売店で入るコースがあり、トヨタと日産は販売店で車検を受けることが条件です。

Hondaは、ほかの店で車検を受けた車も、販売店で有料の点検を受ければ入れます。

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メーカー延長保証(車検で入るコース)入れる時期条件
トヨタ保証がつくしプラン 車検コース3年目・5年目の車検のとき車検のときだけ加入できる。各販売店が提供する保証
日産グッドプラス保証初回車検まで初回車検を日産の販売会社に入庫する車だけ
Hondaマモル 車検コース初度登録から2年6か月〜3年Honda販売店で車検を受ける人向け。ほかの店で車検を受けた車は、販売店の有料の「保証開始前点検」が必要。10万km以上は加入できない

※各社の公式ページの記載。保証の期間と対象の部品はコースごとに違い、トヨタの3年目車検コースは2年または10万km、5年目車検コースは2年(距離の制限なし)で、特別保証にあたる部品は5年目車検コースだけが対象。兵庫トヨタは、他の整備工場で車検を受けた場合は対象外と明記している。

延長保証を考えるなら初回の車検が分かれ目

日産のグッドプラス保証は初回車検までしか新しく入れず、Hondaのマモル車検コースも初度登録から3年までの加入です。

ほかの店で初回の車検を受けると、日産のグッドプラス保証には入れません。Hondaのマモルも、販売店で有料の点検を受けないと入れません。

延長保証が必要かどうかは、初回(3年目)の車検の予約を入れる前に決めておいてください。

リコールやサービスキャンペーンを一緒に済ませられる

リコールと改善対策は、メーカーが国土交通省に届け出て無料で修理するもので、修理はそのメーカーの販売店で受けます。

トヨタは、リコールに当たらない商品性の改善などの「サービスキャンペーン」も、販売店へ来店したときに知らせて点検・修理するとしています。

国が車検で通さない措置をとっているタカタ製エアバッグの未改修車は、改修が済むまで車検に通りません。

この措置の対象かどうかは、ディーラー以外の整備工場も国の検索システムで確かめ、対象なら販売店で改修を受けてから車検に進みます。

メーカーの診断機で電子制御を見てもらえる

ホンダモビリティ南関東は、車検の流れの中で「専用のコンピューター」を使い、センサー類に不具合がないかを診断すると案内しています。

楽天Car車検の店舗一覧でも、「コンピューター診断」の表示がある店は日産系で83%、ホンダ系で77%と、掲載店全体(49%)より多くなっていました。

ただし、ディーラー以外では電子制御の車を見てもらえない、ということはありません。

道路運送車両法(57条の2)は、メーカーに対して、型式ごとの整備の技術情報を整備事業者へ提供する義務を定めていて、自動ブレーキのカメラやレーダーの調整には「電子制御装置整備」の認証の制度があります。

代車・整備保証・土日の受付

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楽天Car車検の表示トヨタ系の販売店ホンダ系の販売店日産系の販売店掲載店全体
1日車検90%73%42%61%
120分以内の車検47%10%0%14%
代車あり85%90%98%94%
土日祝も車検OK100%99%99%79%
引取・納車OK43%21%68%22%
整備保証86%100%100%93%
コンピューター診断48%77%83%49%

※楽天Car車検の店舗一覧に出るサービスの表示を集計。販売店は掲載している店だけの集計で、代車が有料か無料かなどの条件は店ごとに違う。

販売店は、土日祝も車検OKの表示がほぼ全店にあり、整備保証の表示も日産系とホンダ系はほぼ全店、トヨタ系は86%でした。

整備保証の例では、ホンダモビリティ南関東が、点検整備した箇所を「お引渡し後6ヶ月または、10,000km」まで保証するとしています。

一方で、代車ありの表示は、トヨタ系(85%)とホンダ系(90%)では掲載店全体(94%)より少なめでした。

点検パックや通信サービスの更新をまとめられる

日産のメンテプロパック(車検付き)やHondaのまかせチャオなど、車検を含む点検パックには、車検の24か月点検と検査の料金が含まれています(検査の代行手数料と法定費用は別)。

パックに入っているなら、販売店で車検を受けないと、支払い済みの分を使えません。

Hondaの通信サービス「リンクアップフリー」は、Honda販売店で車検を受ければ更新が無料で、ほかの店で車検を受けて更新だけを販売店に頼む場合は更新手数料5,500円がかかります。

デメリットとよくある誤解|保証・日数・受けられる車

費用が高く、割引で下げにくい

いちばんのデメリットは費用で、ここまでの集計のとおり基本料は掲載店全体の2倍を超えます。

ネット予約の割引もほとんどないため、同じ整備の内容でも、チェーンや車検専門店より高くなりやすいと考えておいてください。

誤解1 保証期間中はディーラーで車検を受けないと保証が切れる

トヨタが保証の条件として挙げているのは、「法令で定められた点検・整備…およびトヨタが指定する点検・整備の実施」と、「メンテナンスノートまたはその他の定期点検記録簿の保持」です。

日産も、法で定められた定期点検整備と日産が指定する点検整備をしなかった場合に、保証が受けられない場合があるとしています。

どちらの条件にも点検や車検を受ける店の指定はないので、ディーラー以外で車検を受けたことで新車保証が使えなくなることはありません。

24か月点検の記録は、メンテナンスノートに残してもらってください。

ほかのメーカーの車も、条件は保証書とメンテナンスノートに書かれています。

日産のGT-Rのように特定の点検を受ける工場を指定している車もあるので、自分の車の保証書で確かめておくと確実です。

保証修理そのものは販売店で受けるので、保証期間中に気になる不具合があれば、車検の前に販売店で見てもらうと無料で直せることがあります。

誤解2 ディーラーは何日も預けるのが当たり前

楽天Car車検の店舗一覧では、トヨタ系の販売店の90%が「1日車検」の表示を出していて、掲載店全体(61%)より多くなっていました。

トヨタモビリティ東名古屋のように、3人1組で作業と検査を同時に進め、作業を30分で終える短時間の車検を用意している販売店もあります。

一方で、1日車検の表示は日産系で42%、ホンダ系で73%と販売会社によって差があり、整備が多いと後日の作業になるのはどこでも同じです。

かかる時間の目安は車検にかかる時間、当日中に終わる仕組みは1日車検とはで詳しく書いています。

改造車や輸入車は受けない販売店がある

トヨタモビリティ新大阪は、国産の他メーカーの車も受け付ける一方で、違法改造車や大型車は受けられない場合があるとし、点検整備は国産車(レクサスを除く)に限っています。

ネッツトヨタ千葉は、保安基準に適合しない車(不正改造車)は受けないと明記しています。

トヨタモビリティ東京も国産車に限るとしているように、輸入車や改造車は受けない販売店があります。

社外部品を付けている車は、予約の前に車種と部品の内容を伝えて、受けてもらえるかを確かめてください。

ディーラー車検が向く人・向かない人

ここまでの内容を当てはめると、販売店の車検が合う人と、ほかの店のほうが合う人は次のように分かれます。

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こんな人は合う依頼先理由
3年目・5年目で延長保証に入りたい販売店トヨタ・日産の延長保証の車検コースは販売店での車検が条件(Hondaは有料の点検で加入できる)
保証期間中で気になる不具合がある販売店(少なくとも点検)保証修理は販売店で受ける
車検付きの点検パックに入っている販売店支払い済みの分を使える
リコールやサービスキャンペーンが残っている販売店車検と一緒に済ませられる
費用を抑えたい、年数のたった車に乗っているチェーン・車検専門店・整備工場1.5t以下なら基本料の差が2万円を超える
あと1〜2年で手放す予定チェーン・車検専門店予防のための整備を生かせる期間が短い
改造車・輸入車対応している専門店・整備工場受けない販売店がある

どれにも当てはまらないなら、基本料の差に見合うものがあるかで決めてかまいません。

販売店で受ける理由が特にない車なら、ほかの店で受けて浮いた分を整備に回すという考え方もあります。

迷ったら、販売店の見積もりを「ものさし」にする

販売店の見積もりは、その車に何が必要かの一覧としても使えます。

販売店で見積もりを取り、同じ内容でほかの店がいくらかを聞けば、「車検は安い店で、保証やリコールは販売店で」と分けることもできます。

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ディーラー以外で受けるときにしておくこと

販売店以外で車検を受ける場合も、保証修理とリコールの改修は販売店で受けることになります。

次の5つを済ませておくと、あとで困りません。

ディーラー以外で車検を受ける前に

  1. メーカー保証の期間内なら、気になる不具合を販売店で見てもらう(保証修理は販売店)
  2. リコール・サービスキャンペーンの対象かを、メーカーのサイトで車台番号から確かめる
  3. 24か月点検の記録を、メンテナンスノート(点検整備記録簿)に残してもらう
  4. Hondaのリンクアップフリーなど、販売店で更新する通信サービスがないか確かめる
  5. 点検パックに入っているなら、残りの分をどう扱うかを販売店に確かめる

依頼先を比べる記事

ディーラーの見積もりを安くする方法|断ってよい整備の見分け方

販売店の見積もりは、法定費用・基本料・必要な整備・選べる整備の4つに分けると、どこを下げられるかが見えてきます。

見積もりは4つに分けて見る:法定費用(重量税・自賠責・印紙)はどこでもほぼ同じ。基本料(点検・検査・代行)は店ごとの差が大きい。必要な整備(車検に通らない所)は断れない。選べる整備(定期交換・消耗品)は時期を相談できる。車検に通らない整備かを聞く
下げられるのは基本料と、選べる整備の2つ

断れない整備と、時期を相談できる整備

タイヤの溝が基準より少ない、電球が切れているなど、直さないと車検に通らない整備は断れません。

トヨタが「必要な整備」と呼んでいるのがこれで、店は内容を説明したうえで実施します。

一方、エンジンオイルやフィルターの定期交換、ワイパーのような消耗品、季節の商品などは、車検の合否には関係しない「選べる整備」です。

トヨタモビリティ東京は、追加整備を「定期交換部品」「消耗部品」「カーライフを快適にするメニュー」の3つに分けて説明しています。

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見積もりの項目の例区分考え方
溝が足りないタイヤ、切れた電球必要な整備直さないと車検に通らない
ブレーキフルード、エンジンオイル、オイルフィルター選べる整備(定期交換部品)前回の交換時期と走行距離で決める
ワイパーゴム、エアコンフィルター、ブレーキパッド選べる整備(消耗部品)残りの量を見せてもらい、次の点検に回せるか聞く
季節の商品、カーケアのメニュー選べる整備(快適のためのメニュー)車検の合否には関係しない

※区分は、トヨタの「必要な整備」「ご選択いただく整備」と、トヨタモビリティ東京の追加整備の分け方をもとにした例。同じ部品でも、傷みや漏れがひどく基準に合わない状態なら「必要な整備」になる。

JPCARS編集長JPCARS編集長

「これは今回やらないと車検に通りませんか」と聞くだけで、必要な整備と選べる整備がはっきり分かれます。

選べる整備を見送るときは、次の12か月点検で見てもらうと決めておくと、交換の時期を逃しません。

基本料は、ほかの店の見積もりと比べる

基本料は販売会社が決めた料金なので、値引きを頼むより、同じ内容でほかの店がいくらかを知るほうが確実です。

販売店の見積書を持って、チェーンや整備工場に「この内容でいくらになるか」を聞けば、基本料と部品代・工賃の差がそのまま比べられます。

延長保証や点検パックは、次の車検をどこで受けるかで決める

販売店では、車検のときに延長保証や点検パックへの加入を案内されることがあり、日産は車検のときの延長保証と点検パックのセットも用意しています。

日産のメンテプロパックは、車を手放したときなどに限って中途解約でき、未利用の額から10%の手数料が引かれるので、次の車検もその販売店で受けるかを考えてから入ってください。

見積もりで確かめる項目

  1. 法定費用の欄:重量税・自賠責保険料・印紙代だけか(代行手数料が入っていないか)
  2. 重量税の額:車両重量・年数・エコカーかどうかに合っているか(国の照会サービスで調べられる)
  3. 基本料:点検料・検査料・代行手数料の合計が、ほかの店よりいくら高いか
  4. 整備の区分:車検に必要なものと選べるものに分けて説明されているか
  5. OBD検査の料金:対象の車に加算があるか(3,300円を別にとる販売店もある)
  6. 加入の案内:延長保証や点検パックの料金が見積もりに入っていないか

見積もりだけ頼める?キャンセルと相見積もりの進め方

見積もりだけでも頼める

トヨタモビリティ東京は、車検の前に費用の見積もりを無料で出せると案内しています。

トヨタの車検の流れも、点検のあとに追加整備が必要なら説明し、その内容を聞いてから整備に進む形です。

見積もりを受けても、頼むかどうかは金額と内容を見てから決められます。

ほかの店と比べたいときは、「ほかの見積もりと比べてから決めます」と伝えれば十分です。

取り消すときは早めに連絡する

楽天Car車検も、無料の事前見積もりを受けて納得したら車検の日を決める流れで、見積もりの予約を取り消すときは申し込んだ店へ連絡するよう案内しています。

車を預けて作業が始まってからの取り消しの扱いは店ごとに違うので、頼む前に確かめてください。

相見積もりの手順

STEP
車検証とメンテナンスノートを用意する

満了日の2か月前から受けても次の満了日は変わらないので、早めに予約すると日程を選びやすい。

STEP
販売店で見積もりを取る

整備を「必要なもの」と「選べるもの」に分けて書いてもらう。

STEP
ほかの店で同じ内容の見積もりを取る

楽天Car車検なら、無料の事前見積もりを同時に3店まで申し込める。

STEP
基本料と整備費用を分けて比べる

法定費用の欄に代行手数料が入っていないかも見る。

STEP
頼む店と、選べる整備の範囲を決める

見送った整備は、次の点検で見てもらう。

車検に必要な書類は車検に必要なもの、受けられる時期は車検はいつから受けられる?にまとめています。

販売店の見積もりと、近くの店の料金を比べる

楽天Car車検で確かめられることは、次のとおりです。

  • 1郵便番号を入れると近くの店の車検費用が一覧になり、販売店が掲載されている地域なら同じ一覧で比べられる
  • 2約6割の店がネット予約の割引を出していて、割引額の中央値は8,000円
  • 3見積もりは無料で、事前見積もりは同時に3店まで申し込める
  • 4車検を受けると楽天ポイントがもらえる

\見積もりだけなら費用はかからない/

見積もりまでは費用がかかりません(楽天Car車検)

ディーラー車検に関するよくある質問

ディーラー車検は何日かかりますか?

当日中に終わる短時間のコースを用意している販売店もあれば、ホンダモビリティ南関東のように所要時間を「1日~」としている店もあります。

部品の取り寄せや整備が多いと日数が延びるので、予約のときに受け取りの予定日と代車の有無を確かめてください。

保証期間中にディーラー以外で車検を受けても、メーカー保証は使えますか?

トヨタと日産の保証の条件は、法令とメーカーが指定する点検・整備の実施で(トヨタは記録の保持も)、受ける店の指定はありません。

ほかのメーカーの車は、保証書とメンテナンスノートの条件を確かめてください。保証修理そのものは販売店で受けます。

ほかのメーカーの車でも、ディーラーで車検を受けられますか?

受け付ける販売店があります。トヨタモビリティ新大阪は、国産の他メーカーの車も受けるとしています。

ただし、点検整備を国産車に限る販売店もあり、輸入車は受けない場合があるので、予約の前に確かめてください。

改造している車は、ディーラーで車検を受けられますか?

保安基準に適合しない改造(不正改造)の車は、ネッツトヨタ千葉のように受けないと明記している販売店があります。

基準の範囲内の社外部品でも扱いは店ごとに違うので、付けている部品を伝えて受けてもらえるかを確かめてください。

ディーラーの見積もりが20万円でした。高すぎますか?

1.5t以下の車なら、法定費用と販売店の基本料の中央値を足して8万〜10万円ほどなので、20万円なら10万円以上が整備費用です。

見積もりを必要な整備と選べる整備に分けてもらい、選べる整備の時期と、ほかの店での金額を確かめてから決めてください。

24か月点検を省いて、車検だけ受けられますか?

定期点検は道路運送車両法(48条)で車の使用者に義務づけられていて、車検とは別の義務です。

販売店の料金表では、24か月点検の料金が基本料に含まれています。下げられるのは、点検の結果として提案される選べる整備のほうです。

点検パックに入っていても、ほかの店で車検を受けられますか?

受けられます。ただ、日産のメンテプロパックやHondaのまかせチャオには車検のときの24か月点検と検査の料金が含まれていて、ほかの店で受けるとその分を使わないことになります。

日産のメンテプロパックは中途解約できる場合が限られているので、残りの扱いを販売店に確かめてください。

ディーラー車検の支払いは、クレジットカードでできますか?

楽天Car車検の店舗一覧では、販売店のほぼ全店がクレジットカードOKの表示を出していました。

ただし、車検にかかる諸費用を受付のときに預かるとしている販売店もあるので、支払いの時期と方法を予約のときに確かめてください。

車検をやめて車を売るほうが得なこともある|古い車・修理が重なる車

車検の見積もりで、タイヤやブレーキ、足回りなどの交換がいくつも重なると、法定費用と基本料に整備費用が上乗せされて総額が大きくふくらみます。

年式が古い車や走行距離の多い車は、車検のあとも部品の交換が続きやすく、車検を通して乗り続けるより、手放したほうが出費を抑えられる場合があります。

次のような車は、車検を予約する前に「今いくらで売れるか」も確かめておくと判断しやすくなります。

  • 初度登録から13年を超えて、重量税が上がった車(18年を超えるとさらに上がります)
  • 年式が古い、または走行距離が多く、下取りでは値段がつかないと言われた車
  • 事故や故障で動かない車、大きな修理が必要と言われた車
  • 乗る機会が減って、車検代と税金を払い続けるか迷っている車

車検を通してから売っても、かけた車検費用の分だけ買取額が上がるとは限りません。

また、普通車は抹消登録をすると、翌月から年度末までの自動車税が月割りで戻ります(軽自動車には還付の制度がありません)。

年式が古い車や走行距離の多い車、動かない車の売り先には、廃車買取専門のカーネクストがあります。

どんな車も0円以上で買い取るとしていて、引取は全国どこでも無料(一部の離島を除く)、レッカー代や解体費用、廃車手続きの代行費用もかかりません。

普通車の自動車税の還付手続きも無料で代行し、還付金は買取額とは別に受け取れます。

カーネクスト(廃車買取専門)公式サイトのトップ画面
画像:カーネクスト(廃車買取専門)公式サイト

※査定の依頼は無料です。売ると決めて申し込んだあとに取り消すと、一律30,000円の手数料がかかると利用規約に書かれているので、金額に納得してから申し込んでください。電話でも査定を受け付けています(8:00〜22:00、年中無休)。

まとめ|ディーラー車検は「何に払うか」を分けて決める

ディーラー車検は、基本料が掲載店全体の2倍を超えるうえ、選べる整備も見積もりに入ってくるため、ほかの店より高くなります。

その一方で、延長保証の車検コースや点検パック、リコールの修理など、販売店で受けるから使えるものもあります。

この記事のまとめ
  • 販売店の基本料は掲載店全体の中央値の2.1〜3.0倍。法定費用の差は数百円で、差がつくのは基本料と整備費用
  • 販売会社ごとに料金が違い、同じアクアでも基本料38,940〜63,800円。代行手数料が法定費用の欄に入った表もある
  • メーカー保証は他店の車検でも切れない(トヨタ・日産は点検整備の実施が条件)。延長保証の車検コースに入るなら、車検は販売店で
  • 見積もりは必要な整備と選べる整備に分け、選べる整備は時期を相談する
  • 日数は販売会社と整備の量で変わり、トヨタ系の販売店の9割は1日車検の表示を出している
  • 販売店で見積もりを取り、同じ内容でほかの店と比べてから決める

車検の見積もりを比べてから決める

  • 1郵便番号を入れるだけで、近くの店の料金と口コミが一覧になる
  • 2予約は約1分で、見積もりは無料
  • 3見積もりに納得してから車検の日を決められる

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見積もりは無料です(楽天Car車検)

住んでいる地域の店と料金は、地域別の車検記事で比べられます。

この記事で参照した公式情報

この記事を書いた人

JPCARS編集長。軽自動車から輸入車まで3台を乗り継ぎ、車検・売却・購入を自分で経験。記事は、全国の車検店の料金表と各社・公的機関の公式情報を集計・確認し、費用の内訳と損をしない手順を書いています。

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