車検のヘッドライトの基準|ロービーム検査で落ちる原因(黄ばみ・光軸・LED)と費用

車検のヘッドライトの基準|ロービーム検査で落ちる原因(黄ばみ・光軸・LED)と費用
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車検では、ヘッドライトのロービームの向き(光軸)と明るさ(光度)をテスターで測り、色やレンズの傷み、点灯のしかたを目で見ます。

1998年9月1日以降に作られた車は、いまは全国でロービームだけで合否を決めていて、ハイビームで測り直してもらう扱いはなくなりました。

国土交通省などの案内によると、ロービームで落ちる車の多くは、レンズのくもり、内部の反射板の劣化、ユニットに合わないバルブへの交換によって、光が足りないか配光が崩れた状態のまま検査を受けています。

光軸のずれは調整で直りますが、黄ばみは磨き、反射板の劣化はユニットの交換が必要になることがあります。

この記事では、道路運送車両の保安基準と、検査の手順を定めた自動車技術総合機構の審査事務規程の原文を読み、合格ラインの数字、年式による違い、落ちる原因の見つけ方、落ちたときの流れと直す費用を順にまとめました。

この記事の結論

  • テスターで測るのはロービームの光軸と光度です。前方10mの位置で、光の境目が折れ曲がる点(エルボー点)が決まった枠に入り、測定点で1灯6,400cd以上あれば合格です。
  • 1998年9月以降に作られた車は、全国でロービームだけで判定します。1998年8月31日以前の車はハイビームで測り、1灯15,000cd以上(ロービームが同時に点かない構造の場合)が基準です。
  • 落ちる原因は、黄ばみ・くもり、反射板の劣化、合わないLEDやHID、光軸のずれが中心です。色は白で、2005年12月31日以前に作られた車だけ淡黄色も認められます。
  • 光軸だけなら、テスター屋の公開料金で1,800〜3,000円の例があり、当日に受け直せます。黄ばみや反射板の傷みはその場で直らないことがあるので、車検の見積もりの段階で店に見てもらうと安心です。

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目次

車検でヘッドライトは何を見られる?|テスターで測る2項目と目で見る項目

車検のヘッドライトの検査は、前照灯試験機(ヘッドライトテスター)で測るものと、検査員が目で見て確かめるものに分かれます。

テスターで測るのは光軸と光度の2つで、色や傷み、点灯のしかたは目で見ます。

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項目車検に通らない状態の例根拠
1. 光軸(照らす向き)ロービームの光の境目が折れ曲がる点(エルボー点)が合格の枠から外れている保安基準第32条、審査事務規程9-8
2. 光度(明るさ)ロービームの測定点で1灯6,400cdに届かない審査事務規程9-8
3. 色白色でない(2005年までに作られた車は淡黄色も可。同時に点くライトはすべて同じ色)細目告示第198条、適用関係告示第29条、8-65・8-66
4. レンズと灯器灯器の損傷、レンズ面の著しい汚れ、レンズの取り付けのがた8-65-2・8-66-2
5. 貼り物レンズに光軸を変えるものを貼り、配光に著しい影響がある8-65-3・8-66-3
6. 点灯のしかた片側が点かない。2006年以降に作られた車は、ロービームにしてもハイビームが消えない、点滅する、も不可細目告示第198条、8-65-3・8-66-3
7. 配光の向き右側通行用のロービームのまま(並行輸入車など)8-66-2

※番号(9-8など)は自動車技術総合機構の審査事務規程の節。8-65・8-66は改造などで変わっていない車に使う節で、改造した車は7-65・7-66で審査する。軽自動車は軽自動車検査協会が検査するが、基準は同じ。

純正のヘッドライトで傷みがなければ、取り付け位置や個数が問題になることはほとんどありません。

細目告示第198条でも、新車のときと同じ構造で同じ位置に付いていて、機能を損なう損傷のないものは、取り付けの基準に合うものとされています。

気をつけたいのは、年数のたった車のレンズと、バルブを交換した車です。

マフラーやタイヤなど、ほかの部品の基準はマフラーの記事とタイヤの記事で説明しています。

いまは全国でロービームで測る|年式で変わる検査の方法

テスターで測るビームは、車が作られた時期で決まります。

1998年9月1日以降の車はロービーム(すれ違い用前照灯)、それより前の車はハイビーム(走行用前照灯)です。

以前は、ロービームで基準に合わなくても、光が対向車の邪魔にならないと確かめられれば、ハイビームに切り替えて測り直す扱いがありました。

一部の地域に残っていたこの扱いも終わり、いまは全国で、ロービームが基準に合わなければ不合格です(国土交通省・自動車技術総合機構・軽自動車検査協会の案内)。

再入場のときもハイビームには切り替えないので、「ハイビームなら通る」という方法はもう使えません。

古い説明のまま「ロービームで落ちてもハイビームで救済される」と書いている記事もあるので、注意してください。

一方で、ロービームの状態がよい車にとっては、大きな違いはありません。

自動車技術総合機構が公表した「ロービーム合格割合」では、全国平均で「ロービーム計測」と「過渡期取扱い計測」(ハイビームで測り直す扱い)の割合が、公表された6か月分の各月で98〜99%対1〜2%でした。

ハイビームで測り直す扱いは1〜2%にとどまり、多くの車はロービームの計測で合格していました。

影響を受けるのは、レンズの黄ばみや合わないバルブで、ロービームの明るさや光の境目が崩れている車です。

年式別の早見表

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作られた時期テスターで測るビーム合格の目安(前方10m)色
1998年8月31日以前ハイビーム最も明るい点が枠の中で、1灯15,000cd以上など白か淡黄色(すべて同じ色)
1998年9月1日〜2005年12月31日ロービームエルボー点が枠の中で、測定点で1灯6,400cd以上白か淡黄色(すべて同じ色)
2006年1月1日以降ロービーム上と同じ白だけ

※審査事務規程9-8、適用関係告示第29条。二輪自動車・側車付二輪自動車、最高速度35km/h未満の大型特殊自動車、最高速度20km/h未満の自動車、被牽引自動車は、ロービーム計測の対象外(国土交通省などの案内)。

作られた時期は、車検証の「初度登録年月」がひとつの目安ですが、製作と登録の時期はずれることがあります。

登録が境目の年に近い車は、製作の時期を店で確かめてもらうと迷いません。

軽自動車も同じ基準

軽自動車の車検は軽自動車検査協会が行いますが、ヘッドライトの基準と測り方は登録車と同じです。

ロービームだけで判定することも、国土交通省・自動車技術総合機構と連名で案内されています。

ロービーム検査の合格ライン|エルボー点の位置と6,400cd

ロービームの検査では、ヘッドライトテスターを車の正面に向き合わせて測ります。

判定の数字は前方10mの位置での値で決められていて、見るのは、光の明るい部分と暗い部分を分ける線(カットオフライン)が折れ曲がる「エルボー点」の位置と、決められた測定点での明るさです。

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判定する項目ライトの中心の高さが1m以下の車1mを超える車
エルボー点の上下ライトの中心の高さから下へ20〜150mm下へ70〜200mm
エルボー点の左右ライトの中心から左右それぞれ270mm以内左右それぞれ270mm以内
明るさを測る点下へ110mm・左へ230mm下へ160mm・左へ230mm
必要な明るさ1灯につき6,400cd以上1灯につき6,400cd以上

※審査事務規程9-8(3)②。数字は前方10mの位置での値。エルボー点は「カットオフライン上における当該すれ違い用ビームの照射部分の中心又はその近傍にある最大の屈曲点」(1-3 用語の定義)。自動で測るテスターでは、エルボー点の代わりに、カットオフラインの右側の2点(右へ260mmと440mm)が上下の枠に入っていてもよい。自動で測るテスターで測定点が6,400cdに届かない場合は、下へ50〜160mm(1m超は100〜220mm)・左へ50〜400mmの範囲のどこかで6,400cd以上あれば基準に合う。

ロービームの合格エリア(前方10mで測った位置、ライトの中心の高さ1m以下の車):光の境目が折れ曲がるエルボー点が、ライトの中心の高さから下20mm〜下150mm、左右それぞれ270mmの枠の中にあること。明るさは下110mm・左230mmの測定点で1灯6,400cd以上。光軸は枠の中央に合わせる
ライトの中心の高さが1mを超える車は、枠が下70〜200mm、測定点が下160mm・左230mmになる(審査事務規程9-8)

上下の枠は、光の境目がライトの中心の高さより少し下に来るように決められています。

境目が高すぎれば対向車がまぶしく、低すぎれば前が暗くなるので、どちらに外れても不合格です。

光の境目が見えないライトは「最も明るい点」で測る

ここまでの測り方は、カットオフラインが見えることが前提です。

線がはっきりしない造りのライトは、最も明るい点の位置と明るさで測る方法もあります(9-8)。

ただし、この方法を使えるのはレンズの表面にくもりがないものに限られます。

黄ばみで光の境目が見えなくなった車は、どちらの方法でも測れずに不合格になることがあります。

1998年8月31日以前に作られた車はハイビームで測る

ハイビームの検査では、最も明るい点が、ライトの中心の高さから上へ100mm、下へ中心の高さの5分の1までの範囲にあり、左右それぞれ270mm以内に入っているかを見ます。

明るさは、ハイビームを点けるとロービームが消える構造なら1灯15,000cd以上です。

※審査事務規程9-8(3)①。ハイビームを点けてもロービームが消えない構造は1灯12,000cd以上(足りなければ同時に点くロービームとの和で15,000cd以上)、ハイビームが4灯同時に点く構造は主なハイビーム1灯12,000cd以上(足りなければほかのハイビームとの和で15,000cd以上)。

測るときの車の状態

  • まっすぐ前を向いた状態(直進姿勢)
  • 手動の光軸調整ダイヤル(レベライザー)は標準の位置
  • エンジンをかけた状態
  • テスターとライトを正面に向き合わせた状態
  • フォグランプなど、測定に影響する灯火は覆った状態

※審査事務規程9-8(2)。

ダイヤル式のレベライザーは、荷物を積んだときなどに光軸を下げるための装置です。

ダイヤルが「0」などの標準の位置になっていないと、光軸が下がったまま測られてしまいます。

JPCARS編集長JPCARS編集長

国土交通省などの案内は、光軸を「合格エリアの端部ではなく中央に合わせる」よう呼びかけています。

ぎりぎりで合わせると、当日の測定で外れることがあるので、店やテスター屋には枠の真ん中あたりで合わせてもらってください。

色・明るさ・LEDの基準|ケルビンの決まりはない

色は白。2006年より前に作られた車は淡黄色も可

ヘッドライトの色は、ハイビームもロービームも白色と決められています(細目告示第198条)。

2005年12月31日以前に作られた車は、白色か淡黄色で、同時に点くライトがすべて同じ色なら基準に合います(適用関係告示第29条)。

「古い車なら黄色でもよい」という説明の中には、ロービームで測り始めた時期と色の境目を取り違えたものや、「登録」「黄色」と書いたものもあります。

色の例外の境目は、登録ではなく製作が2005年までか、2006年以降かで、認められるのは黄色ではなく淡黄色です。

何ケルビンまで、という基準はない

保安基準にも審査事務規程にも、色温度(ケルビン)の数字の決まりはありません。

灯火の色を機器で測る規定(9-9)も橙色と赤色が対象で、ヘッドライトの白は検査員が目で見て判断します。

「6,000Kまでなら車検対応」といった説明は、法令の数字ではなく、記事や商品ごとの目安です。

青みや黄みが強く見える光は、白色と判断されないおそれがあるので、数字より実際の色で選んでください。

明るすぎると落ちる?

ハイビームは、すべてを合わせた最も明るい点の光度が430,000cdを超えないことが基準です(9-8。2005年までに作られた車は、適用関係告示で225,000cd)。

ロービームに光度の上限の数字はありませんが、光の境目が枠より上に出れば、対向車の邪魔になるとして不合格になります。

ライトの種類別|ハロゲン・HID・LEDの注意点

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ライトの種類基準車検で気をつけたいこと
ハロゲン光軸・光度・色の基準はどのライトも同じレンズの黄ばみ・くもりで光度が足りなくなりやすい
HID(ディスチャージ)同じ。2006年以降に作られた車で、ロービームがHIDなら、ハイビームを点けてもロービームが消えない構造であること社外品に替えた車は、光の境目や色が崩れていないか
LED(純正)同じLEDが1つでも点かなくなると、販売店での交換になる車種がある
社外のLED・HIDバルブ同じ。「車検対応」の表示は合格の証明にならないライトに合わないと光が散り、光度不足や境目の乱れの原因になる

※細目告示第198条第7項第7号(放電灯光源)。2005年までに作られた車は適用関係告示第29条の基準によるため、この決まりはない。純正LEDはトヨタの取扱書の例(「もしLEDがひとつでも点灯しないときは、トヨタ販売店で交換してください」)。

社外のLED・HIDバルブに替えた車

バルブをLEDやHIDに替えること自体は、禁止されていません。

ただ、国土交通省などは、ロービームで落ちる原因のひとつに「前照灯ユニットと相性の悪いバルブに交換」を挙げています。

ハロゲン用に作られたライトに光の出方の違うバルブを入れると、光が散って、測定点の明るさが足りなかったり、カットオフラインがぼやけたりします。

替える前に、そのライトに合うかを取り付ける店に確かめると、無駄な出費を避けられます。

「車検対応」の表示だけでは通らない

自動車技術総合機構は、「車検対応」の表示は部品の製作者が自分で判断して付けているもので、検査ではその表示を理由に基準に合うとは扱わないと案内しています。

同じバルブでも、付ける車や付け方で結果が変わるためです。

社外バルブの車は、外した純正のバルブを取っておくと、落ちたときにすぐ戻せます。

フィルム・スモーク・ステッカー

レンズに色の付いたフィルムやスモークを貼ると、光の色が白でなくなったり、明るさが足りなくなったりします。

審査事務規程では、レンズに光軸を変えるものを貼り、配光に著しい影響があるものは基準に合わないとされています(8-66-3)。

傷よけの透明なフィルムでも、厚みや劣化で光が乱れれば同じ扱いになりえます。

車検の前にはがすか、貼ったまま測れるかを店に確かめてください。

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落ちる原因から逆引き|ヘッドライトのチェックリスト

自分の車のヘッドライトが通りそうかは、夜に壁やシャッターに向けて点けてみると、ある程度わかります。

左右で高さや明るさが違う、光の境目がはっきりしない、といった症状があれば、次の表で原因を探してください。

ヘッドライトが車検で落ちる6つの原因:1 レンズの黄ばみ・くもり(光が足りない・境目が出ない)、2 中の反射板の劣化(磨いても明るくならない)、3 合わないLED・HID(境目がぼやける・暗い)、4 光軸のずれ(エルボー点が枠の外)、5 色が白でない(2006年以降の車は白だけ)、6 割れ・貼り物・片側切れ(損傷・フィルム・不点灯)
国土交通省などが挙げる落ちる車の例と、審査事務規程の基準をもとに整理
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気になる状態車検で引っかかる理由直し方
レンズの外側が黄ばむ・くもる光度不足。カットオフラインが測れないレンズの磨きとコーティング。ひどければ交換
磨いても暗い・中が白っぽいレンズの内側や反射板(リフレクター)の劣化で光度不足ユニットの交換。中古品やリペア業者も選択肢
光の境目が高い・低い・左右で違う光軸(エルボー点)が枠の外光軸の調整。レベライザーが固着していれば修理
社外のLED・HIDに替えている光が散る、境目がぼやける、色が白でない純正と同じ種類のバルブに戻す
片側が暗い・点かない光度不足、点灯しないバルブの交換。純正LEDは販売店で修理・交換
レンズの割れ・ひび灯器の損傷。水が入って光が乱れるユニットの交換
レンズの内側に大粒の水滴・水たまり光が乱れる。故障のおそれ販売店や整備工場に相談
色付きフィルム・スモーク・ステッカー色が白でない、配光への影響はがす
車高を下げた・上げた光軸がずれる。取り付けの高さの基準光軸の調整

※国土交通省・自動車技術総合機構・軽自動車検査協会の案内(落ちる車の例と、整備・修理の例)、審査事務規程8-65・8-66・9-8、トヨタの取扱書(レンズ内の水滴)。

国土交通省などは、ヘッドライトは樹脂製が主流で、使ううちの劣化は避けられず、使い方や地域、管理のしかたで傷み方が大きく変わると説明しています。

外側の黄ばみは磨きで取れることがありますが、内側のくもりや反射板の劣化は磨いても取れません。

レンズの内側の水滴や曇り

トヨタの取扱書では、レンズ内の一時的な曇りは機能上の問題はないとしたうえで、大粒の水滴が付いている、ランプ内に水がたまっているときは販売店に相談するよう書かれています。

水がたまったままのライトは光が乱れるので、車検の前に店で見てもらってください。

車高を変えた車

車高を下げたり上げたりすると、光軸がずれやすくなります。

2006年1月1日以降に作られた車のロービームは、ライトの下の端が地上50cm以上、上の端が地上1.2m以下になるように付いていることも基準です(2005年までに作られた車は、ライトの中心が1.2m以下)。

車検の前に自分で見る5つのこと

  1. レベライザーのダイヤルが「0」など標準の位置になっているか
  2. ロービーム・ハイビームとも左右が点くか。ロービームに戻すとハイビームが消えるか
  3. 夜に壁へ向けて、左右の光の境目の高さがそろっているか
  4. レンズの外側の黄ばみ・くもり、内側の水滴がないか
  5. レンズに色付きのフィルムやステッカーを貼っていないか

直す費用の目安|光軸調整・レンズ磨き・バルブ・ユニット交換

費用は、どこが原因かで大きく変わります。

大手のカー用品店や販売店、テスター屋が公式サイトで出している料金の例をまとめると、次のようになります。

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作業公開されている料金の例(税込)メモ
光軸の調整(カー用品店・販売店)2,200円〜(A PIT AUTOBACS SHINONOME)、3,300円(スズキ販売店の価格表)車検の料金に含む店もある(車検のコバックのスーパーテクノ車検など)
光軸の調整(テスター屋)1,800円(信越工具・新潟)、3,000円(早川自動車・東京)検査場の近くにある民間の予備検査場
レンズの磨き(左右)4,400円(オートバックス環4泉のヘッドライトポリッシュ・国産車)内側のくもりは取れない
レンズの磨きとコーティング(左右)8,800円(オートバックス環4泉)、9,570円(KeePerの参考価格)イエローハットは黄ばみ改善用のコーティングが6,600円
バルブの交換工賃1,100円〜(イエローハット)、LED・HIDバルブは1か所1,650円〜(A PIT AUTOBACS SHINONOME)ハロゲンのバルブ代は1個1,980円の例(スズキ販売店のH4)
ユニットの交換工賃2,750円〜(イエローハット)+部品代トヨタ純正のヘッドランプ(片側)は通販で76,978円の例

※各社の公式サイトに出ている料金。店舗・車種・状態で変わり、「〜」は最低額。オートバックスは店舗ごとに料金が違う。部品代の例はモノタロウのトヨタ純正ヘッドランプASSY(品番81150-52G70)で、車種によって額は大きく違う。

光軸の調整だけで済むなら数千円ですが、レンズの内側や反射板が傷んでユニットを替える場合は、部品代で数万円かかることがあります。

国土交通省などは、ユニットの交換のほかに、中古部品の活用、ユニットを分解して直すリペア業者、汎用部品でのヘッドライトの増設も、整備・修理の例として挙げています。

安い作業から順に確かめる

光度が足りない原因がレンズの外側なら、磨きで直ることがあります。

いきなりユニットを替える前に、光軸・外側の黄ばみ・内側の劣化のうち、どれが原因かを店に確かめてもらうと、余計な出費を避けられます。

ただし、国土交通省なども、例に挙げた整備を行えば必ず基準に合うわけではないと注記しています。

楽天Car車検の作業実績でも、ヘッドライトの作業は古い車ほど多い

当サイトが車種別の記事のために集めた、楽天Car車検の作業実績7,775件の説明文を調べると、ヘッドライトの磨き・クリーニング・コーティング(黄ばみやくもりの話を含む)が231件(3.0%)、光軸の調整や測定が179件(2.3%)に出てきました。

バルブの交換は19件、ヘッドライト本体やレンズの交換とみられるものは5件でした。

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車齢件数ヘッドライトの磨きなどが出てくる割合
5年以内1,393件0.2%
6〜9年2,685件0.7%
10〜12年1,538件3.6%
13年以上2,159件7.1%

※楽天Car車検に掲載されている作業実績のうち37ページ分(プリウス・タント・ノートなど)。同じ店・同じ説明文は1件として数え、一覧に表示される説明文の冒頭で数えたため、実際の作業はこれより多い可能性がある。車齢は「掲載年−年式」の目安。全国の車検の割合ではない。

13年以上の車では、約14台に1台の説明文にヘッドライトの磨きなどが出てきます。

曇りで光度が足りず、車検に落ちるおそれがあるので磨いた例や、光軸を調整しようとしたらレベライザーが錆びて固着していた例もありました。

明細を載せている店の例では、左右の光軸調整が1,100円ずつ、左右のヘッドライト磨きが550円ずつという額もあり(マッハ車検 岡山総社店)、店によって額はかなり違います。

年数のたった車の整備の例は、プリウスの車検費用の記事でも紹介しています。

ヘッドライトが心配なら、見積もりの日に実車を見てもらう

楽天Car車検で店を探すと、次のことができます。

  • 1見積もりは無料。見積もりの日に実車を持ち込んで見てもらい、納得してから車検の日を決められる
  • 2店のページの作業実績で、ヘッドライトの磨きや光軸の調整をした例と総額を確かめられる
  • 3郵便番号を入れるだけで、近くの店の料金と口コミを並べて比べられる
  • 41日車検・土日・代車ありなどの条件で店を探せる

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車検でヘッドライトが落ちたら|当日の再検査・テスター屋・限定自動車検査証

店に車検を頼む場合は、点検の段階で店がヘッドライトの状態を確かめ、直す作業があれば見積もりで費用の説明を受けられます。

基準に合わない箇所は直してから検査する流れなので、持ち主が自分で検査場に並び直す必要はありません。

自分で運輸支局などの検査場に持ち込むユーザー車検で落ちた場合は、次の流れで受け直します。

STEP
落ちた項目を確かめる

検査の結果で、光軸(向き)と光度(明るさ)のどちらで落ちたかを確かめます。

STEP
光軸ならテスター屋で調整する

検査場の近くには、民間の予備検査場(テスター屋)があります。光軸の調整に1,800〜3,000円の料金を出している店があり、所要時間10〜15分とする店もあります。

STEP
同じ日のうちに再入場する

当日の審査時間内なら、落ちた箇所の審査を2回まで受け直せます(初回を含めて3回まで)。

STEP
その日に直せなければ限定自動車検査証を受ける

磨きや部品の交換に日数がかかるときは、限定自動車検査証の交付を受けると、発行日を含めて最大15日のあいだに、落ちた箇所の審査だけで車検を終えられます(手数料が要る)。

※自動車技術総合機構「再入場(不適合の場合)」。翌日以降に申請し直す場合は、新たに検査手数料が要る。軽自動車検査協会でも、当日で限定自動車検査証を受けていなければ、最大2回まで手数料なし・予約なしで再検査でき、翌日以降は限定自動車検査証で検査した日を含めて15日以内に受け直す。

車検証の期限は延びない

限定自動車検査証を受けても、車検証の有効期間を過ぎた車は公道を走れません。

期限の直前にユーザー車検を受けて落ちると、直す日数が足りなくなることがあるので、余裕のある日に受けてください。

期限を過ぎてしまったときの手続きは、車検切れの記事にまとめています。

ユーザー車検の前に、テスター屋で光軸と光度を測ってから検査場に入ると、落ちる心配を減らせます。

テスター屋では光軸の調整まで頼めますが、光度が足りない原因がレンズや反射板にあると、その場では直せないことがあります。

あわせて読みたい車検の記事

自分で直せる?|光軸調整・黄ばみ取り・バルブ交換の判断

光軸の調整は、最後はテスターで確かめる

ヘッドライトには光軸を動かす調整ねじがあり、自分で回すことはできます。

ただ、ロービームの合格の枠は前方10mで上下13cmほどしかなく、壁に当てて見るだけでは枠に入ったかどうか分かりません。

自分で調整した場合も、テスター屋で測ってから検査に臨むと、当日の不合格を避けやすくなります。

黄ばみ取りは外側だけ。内側と反射板は直らない

市販のクリーナーやコーティング剤で、レンズの外側の黄ばみが薄くなることはあります。

大手チェーンの料金表でも、磨きやコーティングでレンズの内側のくもりは取れないと注記されています。

磨くだけのメニューと、磨いたあとにコーティングまでするメニューがあり、オートバックスの店舗の案内では、コーティングの効果は約1年とされています。

車検の直前に磨くなら、光軸も一緒に測り直してもらうと、磨いた効果を確かめられます。

バルブの交換は車種しだい

ハロゲンのバルブは、取扱書に交換の手順が載っていて、自分で替えられる車もあります。

一方で、3代目シエンタの取扱書のように、ヘッドランプを「トヨタ販売店で交換が必要な電球」としている車種もあります。

バルブを替えると、光の出る位置が少し変わって光軸がずれることがあるので、替えたあとは光軸も測ってもらってください。

JPCARS編集長JPCARS編集長

ヘッドライトの磨きやバルブの交換は、車検の見積もりと一緒に頼めば、作業と光軸の測り直しを1回の入庫で済ませられます。

黄ばみが気になる車は、予約のときに「ヘッドライトも見てほしい」と伝えておくと話が早く進みます。

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車検とヘッドライトに関するよくある質問

車検のヘッドライトの「新基準」とは何ですか?

1998年9月以降に作られた車のヘッドライトを、ロービームだけで判定する検査の方法のことです。

以前は、ロービームで基準に合わなくても条件つきでハイビームで測り直せましたが、いまは全国でこの測り直しはありません。

ロービームの状態が悪い車は、そのまま不合格になります。

古い車(旧車)もロービームで測りますか?

1998年8月31日以前に作られた車は、今もハイビームで測ります。

最も明るい点が決まった範囲にあり、明るさは1灯15,000cd以上(構造によっては12,000cd以上)などが基準です。

色は白か淡黄色で、同時に点くライトがすべて同じ色なら認められます。

ヘッドライトが黄ばんでいると車検に通りませんか?

黄ばみの程度で合否を決める数字はなく、主にテスターで光度とカットオフラインが測れるかで決まります。

薄い黄ばみなら通ることもありますが、光が散って測定点で6,400cdに届かなかったり、境目が見えなかったりすれば不合格です。

レンズにくもりがあると、境目が見えないライト向けの測り方も使えません。

LEDヘッドライトに替えても車検に通りますか?

LEDに替えること自体は禁止されていませんが、ライトとの相性で光の境目がぼやけたり、明るさが足りなくなったりすると通りません。

「車検対応」の表示は検査で合格の証明として扱われないので、替えた状態で光軸と光度を測ってもらうのが確実です。

ヘッドライトの色温度は何ケルビンまでなら通りますか?

法令にケルビンの数字はなく、検査員が目で見て白色かどうかを判断します。

6,000Kなどの数字は記事や商品ごとの目安なので、青みや黄みが強くない白に見えるかで選んでください。

光軸調整は自分でできますか?

調整ねじで動かすことはできますが、合格の枠は前方10mで上下13cmほどの幅しかなく、壁に当てて見るだけでは確かめきれません。

自分で調整したら、テスター屋で測ってから検査を受けると、当日に落ちる心配を減らせます。

左右でライトの色が違うと車検に通りませんか?

2006年1月1日以降に作られた車は、左右とも白色であることが基準です。

2005年12月31日以前の車は白か淡黄色が認められますが、同時に点くライトはすべて同じ色でなければなりません。

片側だけバルブを替えて色味が変わったときは、左右をそろえて替えてください。

ユーザー車検でヘッドライトだけ落ちました。どうすればいいですか?

光軸で落ちたなら、検査場の近くのテスター屋で調整し、同じ日のうちに再入場すれば落ちた箇所を受け直せます(2回まで)。

光度不足でその日に直せないときは、限定自動車検査証の交付を受け、最大15日のあいだに直してから受けてください。

まとめ|ロービームの向きと明るさを、車検の前に確かめる

ヘッドライトの車検は、作られた時期でハイビームかロービームかが決まり、いまはロービームが基準に合わなければそのまま不合格です。

年数のたった車は、車検の前にレンズの黄ばみと光軸を見てもらうと、当日になって慌てずに済みます。

この記事のまとめ
  • テスターで測るのは光軸と光度。前方10mでエルボー点が枠の中、測定点で1灯6,400cd以上
  • 1998年9月以降の車は全国でロービームだけで判定。それより前の車はハイビームで1灯15,000cd以上など
  • 色は白。2005年までに作られた車は淡黄色も可。ケルビンの数字の決まりはない
  • 落ちる原因は黄ばみ・くもり、反射板の劣化、合わないバルブ、光軸のずれ。「車検対応」の表示は証明にならない
  • 光軸の調整は数千円、磨きは左右4,400〜9,570円の例。内側の劣化はユニットの交換になることがある
  • ユーザー車検で落ちたら当日2回まで再入場。直せなければ限定自動車検査証で最大15日

車検を頼む店は、料金と作業の中身で選ぶ

  • 1郵便番号を入れるだけで、近くの店の料金と口コミが一覧になる
  • 2約6割の店がネット予約の割引を出していて、割引額の中央値は8,000円
  • 3見積もりは無料なので、ヘッドライトの整備の額も2〜3店で比べてから決められる

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この記事を書いた人

JPCARS編集長。軽自動車から輸入車まで3台を乗り継ぎ、車検・売却・購入を自分で経験。記事は、全国の車検店の料金表と各社・公的機関の公式情報を集計・確認し、費用の内訳と損をしない手順を書いています。

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